音を聞け!脱獄の法則
映画を紹介するにあたり、みなさんが知っている映画を紹介するのもどうなのかと思い、常にギリギリのラインを攻めております。
古い映画も見て欲しいという思いもありますので、徐々に白黒映画の良さもわかっていってもらえればと思います。
ということで、今回ご紹介させていただくのはジャック・ベッケル監督の「穴」です。
1960年の映画で、白黒です🎬
白黒はちょっと、、という方でも必ず楽しめるので、ひとまず最後まで読んでいただければと思います。
ジャック・ベッケル監督は、そのほかに「現金に手を出すな」「モンパルナスの灯」などの監督をなされております。
残念ながら、この「穴」が公開される前にジャック・ベッケル監督は亡くなられており、「穴」がジャック・ベッケル監督の遺作となっております。
実際に起きた脱獄事件
この映画は、1947年に実際起きた刑務所からの脱獄事件をもとにした実話で、この事件の脱獄犯の一人が発表した小説を原作にしております。
この映画のロラン役を演じている方がいらっしゃるんですけれども、その方もこの事件の脱獄犯の一人なんですね。
本当の脱獄犯を出演させて、その脱獄事件を撮るというなんとも斬新です!
その他のキャストもプロの役者ではないというのがまたまた驚きます。
刑務所の中の4人部屋に新入りが入ってくるところから始まります。
4人はすでに脱獄計画をたてており、新入りが信用に値する人物なのかが探りが始まるが、すぐに脱獄計画の仲間に加わる。
5人の囚人がどう看守を出し抜いていくか。
こっからはよくある脱獄映画と同じなのだが。。ジャック・ベッケルの脱獄映画は違う。
緊張感がただものではありません。
音楽などはかけずに音でサスペンスを生み出しているんです。
穴を掘る音、ドアを開ける音、看守が近づいてくる足音。
この音が独特な緊張感を生み出すんですね。
そして5人もいれば人間性がでてきます。
なかなかうまく脱獄はさせてくれません。
本当に面白い映画ですので見てほしい見てほしい。本当に見てほしい。
映画の良さが少しでも伝わっていただければと思います。
有名な脱獄映画で「ショーシャンクの空に」という映画がありますが、こちらのほうはみられている方が非常に多いようで、モーガン・フリーマンがでてるからかな?と疑問です。
脱獄映画は基本どれも面白くできておりますので、どうせならこの映画がすこしでも見てくれる方が増えてくれればなと思います。それではよい映画の旅を🎬
「穴」
監督:ジャック・ベッケル
主演:ジャン=ケロディ